お歳暮を贈ろう
お正月に祖霊(先祖の霊)を迎え御魂祭りの御供え物や贈り物をした日本古来の習わしが、起源とされています。
嫁いだり、分家した人が親下へお正月になると集まり御供え物を持ち寄ったのが始まり。今では、日ごろお世話になっている方々への年末のあいさつになっています。
お正月の準備に必要な品を贈るので準備を始める12月13日「事始め」ごろに贈る習慣がありました。
1位
産地直送グルメ
2位
ビール
3位
カタログギフト
4位
洋菓子
5位
牛肉
2005年10月19日〜11月2日集計データ
(Yahoo!ショッピング調べ)
お歳暮を贈る時期はいつ頃?
季節のあいさつなので、贈るタイミングをはずさないようにすることが大切です。正式には「事始めの日」。つまり、お正月のお祝いの準備を始める12月13日から12月20日までに贈るものとされていました。現在では11月末頃から贈られる方も多いようで、その期間が少し前倒しになっています。
また、地域や贈るものの内容によって若干の違いがあります。
関東では12月初旬から12月31日、関西では12月13日から12月31日までとされています。お正月用の生鮮食料品を贈る場合は反対に遅めの方が親切ですよね。
ただし、受け取る側のこと考えると、暮れも押しせまった忙しい時期に届くのは、慌ただしいもの。できれば20日くらいまでにお届けするのがいいでしょう。
12月26日以降になると「お歳暮」が「御年賀」「寒中御見舞い」となるのが正式マナーです。
誰に贈ればいいの?
一般的な贈り先は、両親、義父母、仲人、親類、上司、会社関係などです。挙式の際の頼まれ仲人へのお歳暮は、結婚式から3年間まででよい、とされています。
この人には必ず贈らなければいけない、という明解な決まりはありません。最近は、バレンタインデーのような感覚で、気軽に仲のいい友だちや同僚、兄妹といった、身近な人に感謝の気持ちを伝える機会として、お歳暮を贈る傾向があります。形式ばったご挨拶としてのお歳暮ではなく、若い人の間では、カジュアルな行事になりつつあります。
価格はどれくらいのものを選べばいいの?
贈りものの金額は、お中元の2〜3割増が目安となっていて、5,000円と3,000円の商品が主流です。お世話になっている度合いで選ぶのが一般的ですが、特別にお世話になった相手には5,000〜1万円程度、仲人やお世話になっている上司には5,000円前後、親戚、知人には3,000〜4,000円。
また、贈る相手の年齢によっても多少金額が変わり、40代がもっとも高く、平均額は5,000円〜6,500円といったところ。あまり金額にとらわれる必要はありませんが、ひとつの目安として知っておきましょう。
贈り方は直送?それとも持参?
本来は訪問して直接お渡しするのが原則ですが、現在ではデパートなどから直送するケースも増えています。直送する場合はあいさつ状を同封するか、荷物が届くころに、別にハガキを出しておくのがマナーです。挨拶のほかに、何を、いつ、どこから送ったかを書いておくと、万が一トラブルが起こったとき(荷物が到着していないなど)に役立ちます。特に生鮮食料品などは、相手の都合などもありますので品物を贈る前に挨拶状を出しておく心遣いが必要です。
「のし」の書き方、どう書けばいいの?
お歳暮には「のし紙」をつけます。水引は赤金(5本か7本)にて、結びは花結び(蝶結び)の「のし紙」を用いて、上書きは水引結び目中央上に「御歳暮」、中央下にやや小さく名前を書きます。
贈るタイミングを逃したら?
年内に間に合わなかったら関東地方では1月7日(松の内)までに、関西地方では15日までに表書きを「御年賀」として届くように贈りものをお届けしましょう。さらに遅れた場合は、松の内がすぎてから、立春(2月4日頃)の間まで「寒中お伺い」や「寒中御見舞い」として贈ります。
お歳暮をいただいた時まずすべきことは?
お礼状を出します。相手の方に無事品物が着いたことをお知らせする意味でも大切なことです。
電話でお礼をすませてしまう場合も多いようですが、ハガキなどで、相手の好意に感謝する気持ちを込めて、お礼状を出しましょう。相手との人間関係もよりスムーズに行くようになるはずです。
お返しは絶対にしなければいけないもの?
お歳暮はお世話になっている方へのお礼であり、お祝いではありません。ですので、お返しの必要はありません。また、目下の人からお世話になった目上の方に贈るのが一般的なので、あえてお返しはしないのがふつうです。
ただし、同僚、友人などの場合は、同程度の品物でお返しをしてもかまいません。その場合は、お歳暮としてではなく「年賀」として贈る方法がいいでしょう。いずれの場合も、お礼状は出すように心がけましょう。
お礼状の書き方を教えて
送り状は、さらりと書くのが基本ですが、お礼状は丁寧に書きましょう。品物に対する感謝の気持ちだけでなく、相手への心遣いに対する感謝を忘れずに。
男性宛のお礼状ですが、品物を選んだのが奥様の場合が多いので「奥様にもくれぐれもよろしくお伝えください」といった一言を添えます。
年賀状の時期が近いものですが、それとは別々にすべきです。年賀状で、ついでにお礼をいうのは失礼に当たります。
夫に代わって書くときに、下記の点に気を付けましょう。
夫の言葉でそのまま書くときは、差出人としての夫の名前の左下に、少し小さめに「代」と書きます。妻の言葉で書くときには「内」と書きましょう。相手と面識があるのなら、連名にしてもいいのですが、夫の上司などなら「内」を入れるのがマナーです。親しい相手以外は、男性宛の手紙に女性の個人名は避けましょう。
電話やメールでのお礼は失礼に当たるの?
基本的には、目上の人には手紙でお礼の気持ちを伝えるのがマナーです。会社の部下、目上の方には「お気遣いいただきまして恐縮しております」「お心遣いをいただきまして、ありがとうございました」といった言葉で感謝を表します。また、健康を祈る文章をつけるのも大切なこと。親しい人や目下の人には電話やメールでもいいので、きちんとお礼の気持ちを伝えましょう。
意外な方から贈られてきた場合は、どうすればいいの?
お歳暮をいただく予定のない方からいただいてしまった場合や、受け取りたくないときのスマートな断り方を覚えておきましょう。
お礼状に「…このようなものをいただいてしまい、心苦しく思っております。今後はこのようなお心遣いは無用にしてください」というような趣旨のことを書いて、気持ちを伝えるようにします。また、お礼状と一緒に同じぐらいか、それ以上の品を返すと、失礼にならないでしょう。